〜ノンフィクションなshort story。事実に元ずくお話しです〜
私が生きてきた下町には、物語になるような話が多い。
それは本にするような美しい話ではなく
バカバカしくくだらなくて汚い、BKKな話。
そんな話を書き留めていこうと思う。
《注》
1.過去に別サイトに投稿した話もあります
2.不適切な発言はリアル再現の為あります
【吹き流し】
会社へ集金に来ていた銀行員さんの話。
その銀行員さんは体格が良く頭が大きい人で
ヘアスタイルとしてはたぶん落武者風。
更に少ない毛を右9:左1分けになでつけていました。
いつも自転車に乗って走り回っているので、
なでつけた髪の毛が風になびいて
近所では「吹き流し」というあだ名が付いていました。
数年して転勤になり、
吹き流しは5月にしか見れなくなりました。
そんなある日、声をかけられて振り向くと
そこにはあきらかに帽子とは別の物を被った銀行員さんが
満面の笑みで手を振っていました。
「それでこの町に来ちゃダメだろ!」
と心で叫びましたが、本人には言えませんでした。
それから
結婚した噂もあり、振られたとの噂もあり
真相は闇の中です